2015年開始
ITONAMI(いとなみ)さんは、意志から始まるものづくりの力を信じて、人・モノ・人の間を育むデニムブランドです。
多くの人に深く愛されたEVERY DENIM (えぶりでにむ) というブランドを、5周年や法人登記をきっかけにリニューアルするプロジェクトをご一緒する中で、CIALのものづくりへの姿勢もまた更新されました。なによりデニム兄弟の底抜けの明るさ、人を巻き込んでいく力を改めて感じる機会となりました。
SCROLL
2020. 7 - 2020. 9
ー
#1
BIデザイン
PROJECT
BIデザイン
BACKGROUND
5周年を迎えたブランドの
これからのためのBI
2015年のメディア立ち上げから、デニムの製品開発や47都道府県を回る旅、ゲストハウスの運営を行ってきたブランドが5周年を迎えるにあたって、ブランドの名前とロゴを新しくする必要がありました。
現在の活動内容をふまえて「EVERY DENIM」という存在を更新したい、コミュニケーションにおけるブランドイメージのブレをなくしたい、ものづくりの指針を据えたいといった理由が重なり、今回のブランドリニューアルに至りました。
APPROACH-1
五感を通じた言語外にある物事を
捉えるリサーチ
CIALのBIデザインプロセスは、①リサーチ、②アイデンティティデザイン、③ブランディングの順で行われます。
リサーチでは、企業やブランドが実際の活動を行っている土地に足を運び、言語・非言語両方のインプットを心がけています。今回はブランドが拠点を構える岡山県倉敷市児島にて1泊2日の合宿を実施しました。複数のワークを通じて、ブランドのこれまでの歩みとこれから向かう方向についての対話を重ねていきました。
また、相手の日常に身を置き、時間を過ごすことも大切だと考えています。今回の場合、ブランドの世界観を体現する「デニムホステルfloat」に宿泊し、デニム兄弟の児島での生活を体験することもまたリサーチの重要な一部でした。
APPROACH-2
「縁り」という言葉の発見
アイデンティティデザインでは、ブランドエディターがリサーチで収集した素材からブランドの核となる言葉を抽出し、内向きの言葉であるビジョン、ミッション、コンテクストを策定しました。
EVERY DENIMが大事にしてきた「誇り」、そこから生まれる「縁り (ゆかり)」という言葉を発見することができたのが今回のプロジェクトのハイライトです。
APPROACH-3
視点を定めるコンセプト、
眼差しを伝えるテキストとビジュアル
ブランディングでは、デザイナーとブランドエディターが協業し、まずはブランドコンセプトの案をつくります。
コンセプトは、内向きの言葉であるアイデンティティを外向きに発信する際の視点であり切り口です。今回のプロジェクトでは、初回提案で4つのコンセプトをつくり、そのうちの2つの要素を取り入れた新案をコンセプトとしました。
それをもとにネーム、タグライン、ストーリーといったテキスト、ロゴやVIといったビジュアルを制作しました。